Photo © 上田 宏

八ヶ岳の麓、標高 1700mの別荘地にこの建物は計画されました。敷地は東南東に向かって緩やかな傾斜で下っており、周囲一帯は白樺林と笹で覆われ、別荘地であるにも関わらず鬱蒼とした環境です。建物はいくつもの直方体を重ねたりずらしたりしながら、傾斜に沿って敷地の奥へとデザインされています。それらの直方体ボリュームには独立した機能が収められており、エントランスのボリューム、 LDK のボリューム、そしてサニタリーのボリュームと、各々が特色をもって構成されています。閉じた箱としてデザインされたエントランスに入ると、数段の高さの違いによって LDK のボリュームが目に入ります。シークエンスを持って、来訪者の意識を奥へ奥へと導くような視線の先には、開放的な「高さ 4m」のリビングスペースが広がります。そこで目に入るのは周囲の木々のみです。また良好な自然環境を十分に生かしながらも、標高 1700mという厳しい天候にも耐えうる設備性能を備えることで、開放的な建物にも関わらず四季を通じた利用が可能となりました。新緑も、そして一面の銀世界をもリビングの中に導くよう、デザインしています。

Photo © 上田 宏
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八ヶ岳の家

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Location
長野, Japan
Year
2008

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